そんなにたくさんある仕事でないのですが、偶然にも白革バッグ2個預かった翌日 ライオンのご依頼がありました。
画像を多くご紹介できるタイミングでしたのでブログにいたします。
過去 修理ページもご覧になってください。
http://polkadot-tokyo.blogspot.jp/2016/12/blog-post_21.html
まずはライオンからです。
普通に革が切れているので新しいものを取り付けるのですが、
直接 持ち手が付いているタイプだったので、新しくカシメで留めると強く押さえられてしまい持ち手が動かなくなりそうだったので、Dカンを取り付けてからの修理をご提案させていただきました。
この残されたカシメを取り外すのも実は大変でなかなか取れません。
通常コリンズバッグには真鍮製のカシメが使われている為 壊すようにして取り外すのですが、これは鉄製の飾りの玉のようなものが付いていたためペンチで壊そうにもどうにもならず糸鋸で切断しました。
新しくDカンの仕様にしたので持ち手が動きます。
完成です。
取替え部分以外にもクリーニング、補修してよみがえりました。
次に白革の花のバッグです。
これも完全に切れているので交換していくのですが、
この段階でDカンを留める革が全て残っていました。
持ち手が切れていると言う事は 当然同じように革が死んでいるので、
一緒に交換をおすすめさせていただきました。
多分 交換しないで使っても持ち手が強くなった分、バッグを留めている部分には更に負担がかかり、早い段階で切れて終わりになったと思います。
これ持っている方は試してみると良いですが、厚紙を破るかのように簡単に裂けます。
長い年月で革から油がぬけて乾燥、死んでいる状態です。
コレクションとして飾るならオリジナルの状態で残すと良いかも知れませんが、日常の使用には耐えれないはずです。
完成。
元々 少しオフ白をしているのですが、そこまで合わせる事ができない為白革でやらせていただきました。
現在うちで対応できるのは白色のみです。
1960年 このバッグがオフ白で作られたか、白が年月の汚れで黄ばんでいるのかはわかりませんが、オフ白ってのは濃い、薄いなど色あわせが難しく、いま同じ色の革を用意するのは不可能に近いです。
もし革を作るところからご負担と言う事であれば革屋に塗装からオーダーも出せますが、この部分直すのに牛5頭ぶんからの対応なので現実的にはありえない事となります。
最後シーホースです。
これはまだ革が切れていませんでしたが、革のヒビワレなどを見る限りもはや死んでいると思われ、同じように全て交換させていただきました。
白の顔料のワレでなく下の革まで裂けてきているヒビワレ。
よく見るとフサフサと革が乾いた状態になってるのが確認できる。
元の革とは少し色が違いますが逆に清潔感がでたように思います。
完成
全てきれいに直りました。
可愛いバッグがよみがえるので 修理したもの見るとうれしく思います。
コリンズバッグの修理お気軽にお問い合わせください。
ビンテージを理解しておりますので、雰囲気を壊すことなく修理させていただきます。
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